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相変わらず雄蓋が!

相変わらず雄蓋が!

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この箱から6/10の分蜂で群勢は弱くなってるはずなのだが
>孫分蜂の定義が良く理解出来ていません。
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「雄繭~雄蓋の散乱へと発展」この兆候から孫分蜂へと向かうらしい?
これは喜ぶ事なのか、悲しむべき事なのか群の捕獲が目的なら蜂群規模を拡大での分蜂なので種族保存の定義からすると自然の成り行きだと思うし、強蜂群として密を集めさせるのであればこれは悲しむべき事である。
分蜂について調べてみた。だが表現方法が諸説あり、第1分蜂~~第3分蜂とか、孫分蜂?とか

定義を季節の流蜜期に分類した方が「蜂群規模を拡大で分蜂するのだから」分かりやすいと思うのだが
・分蜂期は、4月末から始まり5月連休には最盛期に達する。
各分蜂期ごとの分蜂群数を比較
[第1分蜂期(春分蜂)≧第2分蜂期(梅雨分蜂)>第3分蜂期(夏分蜂)>第4分蜂期(秋分蜂)>『・逃居群』 ]
・「孫分蜂」丁度この時期は気温が安定し流蜜も豊富なため、分蜂群は入居先で爆発的に蜂群規模を拡大する。故に、たった1ヶ月で再び分蜂期を迎える事ができる。

以下無断引用です。
ー引用ー 日本蜜蜂の科学 『北信流養蜂術』
 
分蜂期は、4月末から始まり5月連休には最盛期に達する。
そしてニセアカシヤの花が開く頃には第1分蜂期(春分蜂)が終了する。
やがてニセアカシヤ花期の後半から柿の花が咲き始め、
その後に咲く栗の開花と共に第2分蜂期(梅雨分蜂)に突入する。
春分蜂から丁度1ヶ月後に梅雨分蜂を迎える。この間、周囲の果樹園では盛んにネオニコチノイド系殺虫剤を散布するので、この薬害を免れた蜂群が梅雨分蜂を迎える事ができる。丁度この時期は気温が安定し流蜜も豊富なため、分蜂群は入居先で爆発的に蜂群規模を拡大する。故に、たった1ヶ月で再び分蜂期を迎える事ができる。
その後、7月中旬頃の梅雨明けから咲き始めるエンジュ、カボチャ、キュウリの花期に第3分蜂期(夏分蜂)を迎える。長野市には大量のエンジュがあり、各木々が開花時期をずらしながら咲くので、エンジュの花期が1ヶ月間もある。また、このエンジュ花期後半には有力流蜜花であるヌルデの花期が重なり、そのままアレチウリ超大量流蜜期へと突入する。
よって、第3分蜂期(夏分蜂)と第4分蜂期(秋分蜂)の境界がハッキリしないのだが、この間が約2ヵ月間もあるので、前半を第3分蜂期(夏分蜂)、後半を第4分蜂期(秋分蜂)と私は認識している。
第4分蜂期(秋分蜂)はアレチウリ花期に発生する分蜂であるが、アレチウリ花期には超大量流蜜の影響で貯蜜圧迫が発生し、またコガネグモジョロウグモによる大量捕食にも遭い蜂群規模が縮小するので、本来は「分蜂は発生しない」と考えられるが、「まだ貯蜜圧迫やクモによる大量捕食の影響を受ける事がない時期であるアレチウリ花期前半までに王台を作っていた蜂群が秋分蜂をしている」と私は推察している。
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近年の養蜂ブームにより、分蜂期に日本蜜蜂分蜂群を乱獲する人も一部にはいるようだ。しかし自然環境保護というものを考えて、的確な飼育技術を身につける事でできるだけ自身の飼育群の中で自然分蜂させそれを捕獲したり、人工分蜂する事により増群したい。
この2つに大別された飼育様式には、それぞれに利点がある。殊に自然増巣式にあっては「放置飼育」ができる所が最大の利点である。また、自然増巣式の中でも、「重箱」と呼ばれる上下各段で分離できる巣箱については採蜜作業が効率よく行えるので、蜂群の大量飼育に都合が良い。
ただし利点ばかりではなく自然増巣式には不利な点も幾つかあり、その不利な点が巣枠式では利点となっている。
例えば「採蜜量」についてである。日本蜜蜂は流蜜量が多い時期には新女王蜂を生産し、分蜂という行動を起こす。しかしながら大量流蜜期に分蜂が起きてしまったのでは外勤蜂数が半減したり、ひどい時には3分の1以下になってしまい、肝心の花蜜を集めてくる事が出来ないのである。
この時、自然増巣式では肝心な大量流蜜期に自然分蜂が発生し蜂群規模が縮小してしまうが、巣枠式では確実な王台除去等を行えるので分蜂行動を制御でき大量採蜜が可能になっている。また、このようにして巣枠式では初夏の大量流蜜期に大量の貯蜜を蓄える事が出来るので、その後にやってくる梅雨や夏の蜜枯れ期(蜜源枯渇期)を無給餌で乗り越えるだけの余力を持つ事ができる。
「王台除去をして分蜂を抑えたのでは蜂群が増えない」と考える人もいると思うが、巣枠式では大量流蜜期が過ぎて貯蜜量増加に影響がないような時期や採蜜目的花以外の花期に「変性王台を作らせて人工分蜂」し蜂群を量産する。
自然分蜂や人工分蜂の直後には、交尾飛行での事故により新女王を喪失し無王群になってしまう事も多いが、巣枠式では健全群へ合同することで人工分蜂を再度やり直したり、他巣からの王台移植や女王移入により無王群を復活できるので、激しい薬害でもない限り蜂群が増える事はあっても減る事は無い。
「巣枠式であっても蜂群が潰れ消滅してしまう」という場合、そこには飼育上の技術的な問題が存在している。
このように自然任せ・運任せになってしまう要素が多い自然増巣式に比べ、巣枠式では積極的に蜂群を飼いならす事ができる上、蜂蜜や蜂群の量産が可能になっている。
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作成者 蜂衛門