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「丹波黒豆」思うこと

丹波黒豆」思うこと

見習い百姓が講釈垂れてると・・・・何も思わんとやってるんじゃ~ないのであります。

4号台風、降るだけ降って!後には5号が控えているが人身災害が無くて何よりです。

この台風の雨が黒皮も都合よく脱がしてくれました。
いきなりお天道様でしたら黒皮を剥がすのが大変になります。
湿度過剰で、種子の腐り発芽率80%です。
この時期は水はけ良く管理すべきでした。

 
イメージ 1


豆のへそを下にして、丸くて黒皮の損傷のない種子を・・・
自家採取の種子であっても100%発芽します。
 
イメージ 2


初夏暑い時期に種蒔きした黒豆は、十月に枝豆として食べ、十二月の初旬に収穫する。
昔は黒豆に限らず大豆は田植えが終わったころに蒔いた。
今の田植えは、稚苗を植えるので、手植え時代よりも少なくとも二十日前後は早くなる。
麦を作らなくなり、また機械化され作業時間が短縮されたからであろう。
現実に土壌改良に補助金の出てる?菜の花、レンゲ等他にも数種類・・・
花の盛りに田んぼを鋤いている。
実際には、田植えはもっと早くなった。当地方でも早い品種は六月の始めに
田植えをするが、育苗期間の差だけを考慮した場合、昔の稲作と同じ暦であるように
思われる。
家庭菜園では近年は枝豆が目的とも思われ、大豆そのものの収穫は目的外となる?
ともかく昔流に大豆を蒔くとすれば、六月終わり、ないし七月始めということになる。
昔はよく畦に大豆を作っていた。棒の先で穴を一カ所に二つあけ、そこに豆を蒔き落とし入れる。畔豆の場合雑草抜きいらず水撒きいらず害虫も稲農薬散布で世話いらず?
これに準じて、里芋も水田の畔沿いを利用して作付されてるのも見られる。

日本の農耕暦は稲作を太い基本縦糸として組み立ててきたのでしょうけど
稲は育苗から収穫まで、六カ月近くかかる。
一年の残りの六カ月時期によって作業があるが、稲作の暦に他の作物の暦が横糸のように組み込み畦豆はまさに、そのような農耕暦を栽培期だけではなく
栽培場所によっても象徴する典型的な作物であると思う。
昔の食卓を想像してみると、ご飯のまわりに(僕の育った環境を思うと麦飯もしくはキビ飯芋類の時も)副食が並ぶ。副食の野菜はその季節のものが使われる。
(もっとも今は施設野菜や輸入ものが増えて、季節感は零に近く薄れているが。)
その野菜を作るために、稲作の縦糸にからめて畑作をする。
食卓に並ぶものは自分で作る。これは(すなわち、自給)が農耕の基本である。
家族で食べきれない作物があれば、それを非農家に供給する。
僕の思いとしては、これが農作物販売の原則であったと思う。
残り物を売るのではあるが、自分の身体に入れるのと同等のものを売るのである。
まさか自分が食べるものに農薬をたっぷり使ったりする人はいないはずである。
昨今、食の安全で色々問題があるようだが、原則を大きく外れるときに、危うくなるのではなかろうか。私信(僕の言っていることは、あくまでも原則、理想である。)
食べる人が爺さん婆さんでは農家であって家庭菜園の域を超えた栽培はしないのが現実で、昨今流行の地産地消等の流通形態?現実は売らんが為の栽培である様に思えるのは僕だけでしょうか?
無農薬、有機栽培、それだけの自信があるのであれば畑から引き抜いてきたものを
ドサーと置いておけば良いのでしょうけど売れんのでしょうね。
味も大切でしょうけど見栄えもせんと購買意欲はわかんようです。

他に思うこと・・・・・なんで今春は日本蜜蜂さんの自然巣分峰群のご入居が一群だけだったんでしょうか、この時期、畑周辺で和洋蜜蜂の姿を見かけない事は異常な事だと思うのだが・・・・・・・