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10.最新の情報技術は常に諜報活動と結びついて発展してきた

【情報戦】 10.最新の情報技術は常に諜報活動と結びついて発展してきた

前回【情報戦】9.中世から近代における情報の支配者の変遷~マスコミ支配の登場~ より


ロスチャイルド一族は、一連の諜報活動によって金融取引を優位に進めた結果、大きな利益を手にした。利益の蓄積によって資金力も大きくなり、当時大きな力を持ち始めた通信社を支配することに成功した。この時点で、過去に郵便事業で財を成したタクシス家との資金力の差はかなり大きくなっており、情報網における優位性もロスチャイルド一族が勝っていたのである。
☆これによりロスチャイルド一族は、自前の情報ネットワークによる情報の収集のみならずマスコミによる大衆に対する情報発信が可能になり、「受信」→「受信+発信」という情報戦略上の変化を実現する。つまりは、自らは秘匿情報を優先的に入手し、大衆を情報洗脳することが出来るようになったのである。

近代に入ると、最先端の情報技術は常に諜報活動と結びつけて考えられるようになった。近代ではそれらは電信や海底ケーブルである。

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ロスチャイルドは、新しく登場した電信技術によって、一時情報戦で劣勢を強いられる、やがてこの最新の電信技術を取り込んで、新たな情報網を構築していく事に成功する。
この情報網はやがて、欧州のみに留まらず、海底ケーブルによって世界的情報網に発展していく。
◆イギリスの通信網(1902-1903)海底ケーブル
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近代に入ると、欧州を越えた戦争や、金融の流れが登場する。戦争で稼ぐにしても欧州内に留まっていれば、疲弊するだけ。従って欧州を越えた植民地戦略が登場するが、これは金貸しが主導したと考えてよいだろう。そしていち早く欧州を飛び出し、世界的な植民地戦略に乗り出したのがイギリスである。
海底ケーブルを使った通信では、他国の電報を盗聴したり、わざと伝達を遅らせたり、さらに戦時中では相手国の暗号化された電報は通信しないといった対応がなされた。
イギリス=ロスチャイルドが海底ケーブル網を独占したため、無線通信が普及するまでの間、イギリスの情報独占が続くことになった。
□電信技術の開発(19世紀後半)
ロスチャイルド一族による世界的な通信支配と情報支配の時代に登場したのが、電信王ジーメンスであった。ロスチャイルド家の古い手法は、ジーメンスによってもたらされた近代的な通信技術に勝てなかった。ロスチャイルドが育てていたロイターはそのあおりを受けて失業したが、そのロイターはジーメンスから電信技術を学び、情報流通において応用し、ロンドンに事務所を開設した。ロスチャイルド一族は、既に持っていたタクシス家の神聖ローマ時代よりのネットワークの協働関係に加えて、ロイターが学んだ最新の情報通信技術を得たことになる。
その後、ロイター通信はロスチャイルド一族のみならず、英国商人や英国政府の繁栄に寄与することになる。【参考】
□海底ケーブル網の発展(1850-)
電信が最速の通信手段となった19世紀後半に、欧州各国は世界規模の情報ネットワークを構築しようとした。そのネットワークを実現するために研究されたのが海底ケーブルの製造である。ケーブルの製造のための多数の製法が追求されたが、耐久性を確保し、長距離通信を可能にしたのはガダ・パーチャという樹脂を利用した製法である。ガダ・パーチャを独占的に栽培することが出来たイギリス(ロイター通信)が、いち早く海底ケーブル網の敷設に着手し国際通信での優位性を得たのである。
【参考】
☆マスコミの支配を通して、意図的な情報操作を行い大衆から搾取していくことが可能となったロスチャイルド一族は、その情報ネットワークを磐石なものとするために情報インフラへの投資を推し進めた。
☆ロイターはイギリスの植民地支配による権益によって、世界中を駆け巡る海底ケーブル電信網を手に入れた。イギリスにおける国力の拡大を可能にした背景には、ロスチャイルドの資金力、情報力がある。つまりロスチャイルド一族は、イギリス政府を丸め込みながら、政府と一体となって世界における情報独占を進めたのである。
現代、世界的なIT企業(グーグルやアマゾン)の多くがアメリカ情報機関との結びつきを指摘されている。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=283351

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=137987

このことから考えて、電信、海底ケーブル以降現代に至るインターネットやモバイル通信そしてソーシャルネットワークなどは、諜報手段として密接に機能している事は想像に難くない。
近代以降、最先端の情報技術は常に諜報技術はを結びつけて発展してきたと言えるだろう。